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NY ファッションウィーク、初日は政治色も濃く

掲載日
today 2017/02/13
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 トランプ政権の下では初の開催となる今季のニューヨーク ファションウィーク。初日のショーでは、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」、「タクーン(Thakoon)」、「タダシ・ショージ(Tadashi Shoji)」を始めとしたブランドが、白いバンダナをつけて団結と寛容を主張した。

Tadashi Shoji


 白いバンダナは、英メディアのビジネス・オブ・ファッション(Business of Fashion)が呼びかけたもので、ハッシュタグ「#TiedTogether」で広まっている。
 
 ニューヨークだけでなく、ロンドン、パリ、ミラノのファッションウィーク中も普及を続けるというこの運動は、「高まる不安や危険な言論が世界を分断しようとしている中で、団結し、皆が一つとなって許容しよう、と訴える立場を明確に表す」という。

 ラフ・シモンズ(Raf Simons)を迎えて初となるコレクションを披露した「カルバン・クライン」のショーでも、白地に黒いプリントを施したバンダナが観客に配られた。添えられたカードには、「団結、許容、希望、寛容」を示すため、身に着けるよう促す言葉が記されている。
 
 また、ドナルド・トランプの強硬な移民政策を前に、タイ出身のタクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)や日本人デザイナーの庄司正も、国境なきグローバルなファッションを代表する存在としてバンダナを掲げた。
 
 「非常にデリケートな話題だね」とタクーン。「僕にとって、(バンダナは)本当にポジティブなもの。皆が一つになって、多様性や人との繋がりに目を向けることで強くなれる。特にこのニューヨークでは」と話す。
 
 「僕自身も移民だ」と強調した。「タイで生まれ育ってから、ここに移ってきた。アメリカは、生き方だけでなくて、考え方も自由でいられるところだと思ったからね。それが自分のクリエイティビティを刺激してくれた」。「思想の自由というか、アメリカには、反骨的で伝統に縛られなくて良くなるようなところがあって、クリエイティブでいるためには大事なことなんだ」。
 
 1973年にアメリカへやって来た日本人デザイナー、庄司正が手掛ける「タダシ・ショージ」のショーでも、チームや、出演したモデルがバンダナを身に着けた。庄司にとっても、「分裂」ではなく、「結束」を示すことは非常に重要だという。「僕は移民で、スタッフの半分もそうだ」と強調する。
 
 現代のの不安と動揺を受けて、庄司はコレクションにフラワーエンブロイダリーを取り入れた。「世界中で若い力が革命を起こした」時代、60年代に着想を得たとAFPに話す。
 
 「ラグ・アンド・ボーン(Rag and Bone)」のデザイナーでオーナーのマーカス・ウェインライト(Marcus Wainwright)は、ランウェイを行わない、という決断をすることで、揺れ動く時代への姿勢を示した。15年の軌跡を集めた写真の展覧会という形で新しいコレクションを発表、アビエータージャケットや、ジーンズ、カシミヤの単色セーターといった「クラシックな」アイテムに焦点を当てた。

Naomi Campbel - La Perla, AW2017-18 - © PixelFormula


 「正直に言って、(トランプ大統領当選の)選挙の後に目が覚めたんだ。それで、『ショーなんかやってられない』と思った。理由はわからないけれど、(ショーは)良くない考えだと思ったんだ」とデザイナーは展覧会のバウチャーにコメントを寄せている。

 バンダナこそ見られなかったものの、初めてアパレルのショーを開催したイタリアのランジェリーブランド「ラぺルラ(La Perla)」のショーはひと際注目を集めた。46歳のスーパーモデル、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)で始まり、21歳のケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)が幕を閉じたランウェイには、女性を第一に考えるというデザイナーのジュリア・ハート(Julia Haart)の姿勢が表れている。
 
 「美しさか快適さか、どちらかを選ばなくてはいけないという考えを打ち壊したかったの。どちらも欲しいわ。全てがね」とAFPに話したジュリア・ハート。どのアイテムにも、レース素材やブラといったランジェリーの要素を取り入れていた。
 
 

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