2019/09/09
NYFW:「ラルフローレン」の"ナイトクラブ"
2019/09/09
「ラルフローレン(Ralph Lauren)」がニューヨーク ファッションウィークで発表した2019年秋冬コレクションでは、古き良きナイトクラブをイメージした「Ralph’s Club」が披露された。

「今の我々に足りないものはこれだと思ったんだ」と笑うラルフ・ローレン。本人はダブルのホワイトタキシードを纏い、ジョニー・フォンテーンもかくやという装いだ。
一夜限定のクラブだが、まるで本当に存在しているような出来だった。デューク・エリントンかバリー・マニロウあたりが登場するのではと思われたステージには、その代わりにジャネール・モネイ(Janelle Monáe)の姿があり、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。
バックには12ピースのジャズバンドの演奏が流れ、カクテルには「ブラウン・ダービー」や「テキーラ・リッキー」などの名前がつけられている。ナプキンはリネン製。ウェイターの胸には「Ralph’s club」のロゴマークが光る。
ショーはジジ・ハディッド(Gigi Hadid)で開幕した。ゴージャスなシルバーのルダンゴトの下にフレアのタキシードパンツ、カマーバンドというルックで登場し、バーカウンターまで歩くとカクテルを注文する。
見事なドレープを描くベルベットのスモーキングジャケット、グログランでトリムしたアンスラサイトウールのスーツ、クラッシーなジャケットとジョッパーズのスタイリングや、コバルトブルーのシルクジャケットなど、クラシカルな服が目立った。
一方で、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)が纏ったカラムドレスや、カナリアイエローのホルターネックドレスなどは息を飲むような華やかさで今シーズンのアクセントとなっている。

フィナーレでは300人あまりの観客が立ち上がってラルフ・ローレンに喝采を送った。会場外には、集まったスターを一目見ようと群衆が押し寄せている。
テーブルで踊りシャンパーニュを掲げたモネイのパフォーマンスは大いに盛り上がり、ラルフ・ローレン本人も一緒になって歌っていた。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com