NYファッションウィークが5日間に縮小

　アメリカデザイナー協会（Council of Fashion Designers of America）（以下、CFDA）は、ニューヨーク ファッションウィークの開催期間を5日間に縮小すると発表した。

 　今年9月のファッションウィークは、例年の水曜日夜より2日遅い金曜日夜の開幕となり、9月6日夜～11日の期間開催される予定だ。
 
　この数シーズン、ニューヨーク ファッションウィークは有名ブランドの不在に苦しんできた。「トミー・ヒルフィガー（Tommy Hilfiger）」や「ザック・ポーゼン（Zac Posen）」、「アルチュザラ（Altuzarra）」、「アレキサンダー・ワン（Alexander Wang）」、「トム・ブラウン（Thom Browne）」、そして「オフ-ホワイト c/o ヴァージル・アブロー（Off-White c/o Virgil Abloh）」の名前もニューヨークの公式カレンダーには見られない。

　今回の決定は「アメリカ国内のファッション業界に限った話ではなく、ニューヨーク ファッションウィークをより国際的なものにするために必要な変化」だとCFDA側は公式サイトで説明している。
 
　CFDAの次期会長に決定しているトム・フォード（Tom Ford）は、6月1日に就任を控えている身だが、すでに運営にも関わっている。期間の変更は業界内からの求めに応じたもので、「トム・フォード」ブランドもその一つだ。
 
　公式のツイッターアカウントにおける発表でも、「トム・フォードとCFDA」による決断だと述べられている。
 
　前会長ダイアン・フォン・ファステンバーグ（Diane Von Furstenberg）は13年間同職を務めたが、自身は50年間変わらずニューヨークを拠点に活動していた。しかしトム・フォードに関しては少し事情が違う。テキサス出身の彼は、イタリアとイギリスで過ごした後、ロサンゼルスに渡っている。
 
　90年代に「グッチ（Gucci）」を復活させたトム・フォードはCFDA次期会長として、すでにアメリカ国外に目を向け、国際的な発展を図っているようだ。