AFP-Relaxnews
2017/02/15
NYファッションウィーク:「ザック・ポーゼン」はショーの代わりに展覧会を披露
AFP-Relaxnews
2017/02/15
「ザック・ポーゼン(Zac Posen)」は2月14日、ランウェイショーの代わりに展覧会形式のプレゼンテーションを行い、女性の魅力と力を前面に押し出したコレクションを披露した。
ブランドを立ち上げた2002年以来欠かさずショーを行ってきたザック・ポーゼンだが、15年目にして初めて展覧会という形での発表を選んだ。ニューヨークもある典型的なストインダストリアルスタイルのスペースを会場に、最新のアイテムに身を包んだモデルの写真が展示される。
とはいえ、ただ単にカタログを眺めているといった印象はなく、写真に写っているモデルは実際に会場に姿を見せ、時には額の中と同じ装いで招待客の間に混ざっていた。また、若い女性を映し出したフィルムが流れる一角も。
「美や女性、クチュール、そしてコミュニケーションに対する、民主的な視点だ。皆が同じイメージを共有し、同じ動画を共有する」とザック・ポーゼンはAFPに話した。「一つの写真の前で立ち止まって、それについて議論する。そういうコンセプトが良いと思った。ショーの時には誰も話さない。ファッションと美というのは、対話であるべきなんだ」。
一方で、コレクションの内容に変わりはない。「ザック・ポーゼン」のファッションは、やはり日常ではなく、社交界に向けたものだ。
衣服の構造と素材にこだわり、ボリュームやアシンメトリー、レングスで遊んだ。前回ほどの軽やかさはなく、代わりにしっかりとした構築されたシルエットが印象的だった。
「普遍性」と「美」と「エレガンス」以外に、決まったテーマやインスピレーションはないという。「魅力的である必要を感じない人なんているかい?」とザック・ポーゼン。
魅力を引き出し、「女性の力に対する見方」を提案したいと考えている。
中絶手術や性病検査など女性に関する医療サービスを供給するNGO「プランド・ペアレントフッド(Planned Parentfood)」をサポートするピンクのバッジが、やはり会場でも配られていた。しかし、デザイナーは「政治をマーケティングの道具みたいに利用するつもりはない」とも明言している。
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