Twitterがコマース分野に本格参入 「Buy」ボタンの試験運転開始

　Twitterが、「Buy」ボタンを押して商品が購入ができるコマースコンテンツの本格参入を公式発表した。追加されるBuy機能はツイート内で製品を販売購入が出来るシステムで、ソーシャルショッピングサービスや支払いサービス、小売業やアーティストなど、様々なサービス・個人と連動。現在アメリカの一部で試験運転を開始しており、今後は対象範囲を拡大する予定。

　Twitter内で商品を購入できるBuy機能は、昨年8月にチケット販売サービスTicketmasterの元CEO、Nathan Hubbard（ネイサン・ハバード）が就任してから、事業の構築がスタートしたという。決済サービス「Gumroad」や「Stripe」、ソーシャルコマース「Fancy」やコマースサービス「Musictoday」などと提携している他、プロダクト提供者としてPharrell Williams（ファレル・ウィリアムス）やEminem（エミネム）をはじめ、非営利組織や英国バーバリー社やThe Home Depot（ザ・ホーム・デポ）などの小売サービスも加わっている。今回の始まったテストはモバイルアプリケーション上のみで行われているが、今後はデスクトップ版でも導入していくという。

　Twitterは、12億7100万人が利用している米国大手SNSサービス。去年11月にニューヨーク証券取引所に上場し、ビジネス構築が急務となっている。今年7月には、Amazonと連動したリプライでカートに投入できる新機能「Amazon ソーシャルカート」を開始するなどコマース事業に参画しはじめており、今後はマーケットプレイスの提供も視野に入れているという。