WGSN、新プラットフォーム「WGSN.com」を8月に立ち上げ

by

Florent Gilles

掲載日
2014/07/23

　ファッション＆ライフスタイル業界のためのトレンド情報を提供するコンテンツプロバイダー、WGSNグループが、8月4日に新たなプラットフォーム「WGSN.com」を立ち上げる。WGSNは2013年11月にStylesight（スタイルサイト）を買収。新プラットフォームは、両社の強みを融合し、さまざまな新機能やビジュアル・アイデンティティーを採用したものとなる。WGSNグループは過去3年間で、人材、技術、インフラ、コンテンツ、イノベーション、買収などの分野において、5000万ポンドを超える投資を行っている。

　新プラットフォームでは、ロンドン、ニューヨーク、香港、サンパウロなどを拠点に、世界各地の登録ユーザー（約7万5000人）に向けた専門的かつ幅広いコンテンツを提供。トレンド予測、コレクションレビュー、データ分析など顧客のニーズに応じた最新情報を、5カ国語で毎日更新していくという。

　WGSNグループはまた、グローバル・コンテンツ・ディレクターのポストを新設し、英「ハフィントンポスト」紙の発刊や「マリ・クレール」誌などで実績のあるCarla Buzasi（カーラ・ブザシ）を起用。今後は同氏がWGSNのコンテンツ戦略を統括する。

　WGSNのグローバル・マネージング・ディレクターを務めるSteve Newbold（スティーブ・ニューボールド）は、「新ポストを設けたことで、WGSNのコンテンツ戦略に新風が吹き込まれることだろう。これにより、顧客に対してさらに優れたサービスを提供できるようになる」と説明している。

　WGSNの親会社であるTop Right Group（トップライト・グループ）は2013年、ブラジルのEducar（エドゥカー）およびMindset（マインドセット）、また米国のスタイルサイトの3社を買収。2013年には、英国国外事業による売上がグループ総売上高の43％を占めた。