スペインのアパレル大手Inditex（インディテックス）社が、「Zara（ザラ）」が扱う全アパレルにRFID（無線自動識別装置）タグを導入する。これにより商品管理を簡単に行えるようになり、AFP通信など海外メディアによると、2016年までに世界全店舗での運用が計画されているという。RFIDは電波を用いて非接触でデータの読み取りや書き込みなどができる無線自動識別装置で、各業界で順次導入が進んでいる。

　Inditex社は2013年からリサイクル可能なRFIDタグの試験運用を始めており、現在までにスペインや英国を含む世界700ヶ所の「Zara」店舗に導入済み。RFIDタグが発するそれぞれ固有の周波数で出荷から販売まで商品を追跡し、どのくらいの商品がどの店舗に搬送されたのかを従業員がすぐに把握できるような仕組みづくりを整える。また、補充が必要な商品の確認も容易になるため、棚卸しをスムーズに行うことができるという。

　一方、来店者は自分の行く店に欲しい洋服の在庫があるかを確認ができ、在庫が無かった場合はオンラインショップや近隣店舗での入荷時に通知を受信。なお、購入手続きが完了してレジでタグが外された時点で、RFIDの動作は停止する。