ファッションアプリ「iQON（アイコン）」を運営するVasily（ヴァシリー）が10月28日、講談社とのスマートフォン分野における資本業務提携を発表した。「ViVi」を中心とする主要な女性誌と連携し、編集力の高いコンテンツをスマートフォンで配信。コンテンツの一部は有料配信を予定している。

　今年に入ってからVasilyは、「ViVi」を通じて雑誌コンテンツとの親和性やeコマースの誘導効果、共同の広告企画、海外での連携などについて2社間の検討を重ねてきた。スマートフォンでの閲覧を最適化させる今回の提携を通じて、「iQON」から女性誌の公式スマートフォンアプリやウェブサイトへネイティブ広告を配信し、女性誌コンテンツのアドネットワーク化を推進することなどを想定。今後は講談社以外の他出版社との展開も視野に入れ、出版社の持つ女性誌コンテンツとスマートフォンとの組み合わせによる、新しいビジネスチャンスの創出を狙う。

　「iQON」のユーザーはファッションに興味のある18〜34歳の女性が最も多く、今年6月に登録会員数が100万人を突破。また、同月からは「iQON」の技術顧問にプログラミング言語「Ruby」の開発者まつもとゆきひろ氏を起用してエンジニアリング体制を強化し、新たなファッションのプラットフォームを構築している。