2013/09/11
SMCPグループ、クローディ ピエルロの海外展開を加速
2013/09/11
フランス・パリ発のブランド「Sandro(サンドロ)」「Maje(マージュ)」「Claudie Pierlot(クローディ ピエルロ)」を展開するSMCPグループが、2009年に同グループ傘下となった「クローディ ピエルロ」の販路拡大を加速している。2013年には同ブランドの販売拠点は100カ所を超え、今後はフランス国内だけでなく、海外展開も視野に入れた拡大戦略を推進していく意向だ。SMCPグループの親会社である米投資会社KKRは、特にアジア諸国とアメリカ地域での展開を重視しているという。
「クローディ ピエルロ」は新店舗を精力的にオープンし、2013年8月には販売拠点が100カ所に達した(直営店とインショップを含む)。フランス国内では、夏前にカンヌに新店舗をオープンしたほか、パリ市内でもブティックやインショップを増やしてきた。今秋には、さらに数店舗のオープンや本社移転が計画されている。
また、欧州やアジアを中心に海外展開も加速。英国、アイルランドに新店舗とインショップをオープンし、年内にはロンドンにさらに2店舗を増設する。ロンドン市内の販売拠点はこれで計6カ所となる。「クローディ ピエルロ」ブランドディレクターのDinah Emsalemによると、「米国では夏前にBloomingdale's(ブルーミングデールズ)に2つのインショップを開設し、反応を注視している。また、ドイツのKarstadt(カールシュタット)にも既に3つのインショップを設置している」という。
米KKRは、「クローディ ピエルロ」が生粋のパリブランドであることから、特にアジアで人気が高まる可能性が高いと見込む。台湾や香港の百貨店では既に数店舗のインショップが展開されており、9月にはソウルや上海にもオープンを予定している。また、今後は北京や香港、ブリュッセルへの進出が予定されている。
今年30週年を迎えた「クローディ ピエルロ」は、パリらしさを感じさせるコンテンポラリーブランド。エレガントな定番アイテムを中心としたブランドのエスプリを受け継ぎつつ、今後はアクセサリーなどを増やして品揃えを拡大し、シックな中にもひねりを感じさせるワードローブを好む、より若い客層の取り込みを狙う。Dinah Emsalemは、「従来の顧客を維持する一方で、新たな客層を取り込むことも重要。自由に解釈して着こなしの幅を広げられるようなアイテムを提案していきたい」と説明している。
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