Issey Miyake Inc.のブランド「HaaT（ハート）」が、日本で作るテキスタイルに焦点をあてた企画展を開催する。およそ15年にわたるアーカイブの中から厳選された服や小物を展示し、その技法や作り手についても公開する。

　テキスタイルデザイナー皆川魔鬼子とHaaT企画チームが立ち上げた「HaaT」は「テキスタイルから発想する」というブランドで、2000年にスタートした。La Collezione 南青山 3Fで開催される「Heart in HaaT」テキスタイル展では、2000年秋冬から2014年秋冬まで、日本の最先端技術を駆使しつつ温もりのある「HaaT」オリジナルの様々なテキスタイルを展示。ミシンステッチ技法で防染した絞り染めや深黒染め、泥染めといった染色技術、増やし目と減らし目で形状を作る編技法、経糸と緯糸が複雑に織りなす色柄厚触の表現、そして手仕事のように繊細な機械刺繍といった様々な技法を公開する。

　トータルディレクターを手がける皆川魔鬼子は、開催に向けて「紡績、染め、織り、編みなどの技術者と私達の創意工夫のキャッチボールで素材作りをしてきました。日本での素材作りが難しくなっている中、今一度見直してみたい。また、一緒に取り組んできた技法から生まれたテキスタイルを、感謝の気持ちを込めてご紹介したいと思います」とコメントを発表。会場の空間デザインは、h220430の板坂諭が手がける。


■「Heart in HaaT」テキスタイル展　

会期 : 2014年8月31日(日) 〜9月8日(月)　
時間：11:00〜18:00　
会場 : LA COLLEZIONE 南青山 3F 東京都港区南青山6-1-3　
入場料：無料
　※8月6日(土)は18時半〜トークイベント開催、22時まで開場