仏AFPは25日、関係者からの情報として、デザイナーのHedi Slimane（エディ・スリマン）が仏PPR（ピノー・プランタン・ルドゥート）傘下のブランド「Yves Saint Laurent（イヴ・サンローラン）」のクリエイティブ・ディレクターに就任すると報じた。

エディ・スリマン

　情報筋は、現クリエイティブ・ディレクターのStefano Pilati（ステファノ・ピラーティ）の後任にスリマンが就任するとし、「既に契約が交わされた」とコメント。2月28日〜3月7日に開催されるパリコレクション期間中に正式発表されるという。親会社PPRからのコメントは発表されていない。

　エディ・スリマンは1997年〜2000年、「イヴ・サンローラン」のメンズウェアを担当。その後2007年まで、「Dior Homme（ディオール・オム）」のクリエイティブ・ディレクターとして「ディオール」の新たなスタイルを築き上げ、メンズファッション界に大きな影響を与えた。　

　「イヴ・サンローラン」は2月27日、ステファノ・ピラーティの退任を発表している。後任には独ブランド「Jil Sander（ジル・サンダー）」を手掛けるベルギー人デザイナー、Raf Simons（ラフ・シモンズ）の名も噂されているが、「イヴ・サンローラン」側はこれを否定。

　他のデザイナーからもその優れた才能を認められているエディ・スリマン（43歳）は、「ディオール・オム」のクリエイティブ・ディレクターを辞任後、フォトグラファーとして活躍していた。

　古巣である「イヴ・サンローラン」のクリエイティブ・ディレクター就任が実現すれば、デザイナーとして約5年ぶりに復帰を果たすこととなる。