「Hermès（エルメス）」が、同ブランドが年2回発行する季刊紙『Le Monde d’Hermès』の2012年秋冬号で、弱冠18歳の米国人フォトグラファーOlivia Bee（オリヴィア・ビー）とコラボレーションした。米オレゴン州ポートランド出身のオリヴィアは、その幻想的な写真で数年前から話題となっている。米『New York Times（ニューヨーク・タイムズ）』紙や仏『Le Monde（ル・モンド）』紙で取り上げられたほか、「Levi's（リーバイス）」や「Converse（コンバース）」といったブランドとのコラボレーション経験もある。

　次号の『Le Monde d’Hermès』誌では、「エルメス」のスカーフを妖精の帽子のようにかぶったオリヴィア・ビーの写真が表紙を飾る。Stéphane Wargnier（ステファン・ヴァルニエ）が編集長を務める同誌では毎シーズン、エルメスに通じるヴィジョンを持つアーチストを招いている。

「エルメス」のスカーフを使ったオリヴィア・ビーの作品（DR）

　表紙以外にも、シルクスカーフを使った幻想的な写真が紙面を飾る。「エルメス」のスカーフでパッチワークのように馬の体を覆ったり、妖精の帽子をつくったり、蛍光ピンクのヘアスタイルに大きなリボンとしてあしらったりと、独創的な夢の世界が広がる。

幻想的な写真で話題のオリヴィア・ビーの作品（DR）

　1973年に創刊した『Le Monde d’Hermès』誌は「エルメス」ブティックのみで配布されており、アートやファッション写真の愛好家の間でカルト的な人気を誇る。2012年秋冬号は9月より店頭に並ぶ予定だ。