京都gallery 110で、英国のCentral Saint Martins（セントラル・セント・マーチンズ）を卒業したばかりのデザイナー根井暁子（ねい あきこ）初の展覧会「Akiko Nei "The Innocents Abroad"」が1月31日から開催される。会場では「自分自身を旅すること」をテーマした卒業コレクションを展示。期間は2月16日まで。

　「Akiko Nei "The Innocents Abroad"」では、米国の作家Mark Twain（マーク・トウェイン）の旅に関する言葉をインスピレーション源に、「自分自身を旅すること」をテーマにした作品を展示。日々思いついたものや好きなもの、頭に思い描くものなどを日誌に記録しその中にある要素を組み合わせてデザインしたという。企画はファッション批評誌「vanitas」編集委員の蘆田裕史が担当した。

　デザイナーの根井暁子は文化服装学園を卒業後、渡英しCentral Saint Martins BA Fashion Womenswearに入学。2013年に発表されたCentral Saint Martinsでの卒業制作は海外メディアのVogue BritishやTrend Hunter、Not Just A Labelに取り上げられ注目を集めた。展覧会開催の理由について蘆田裕史は、「コンセプトや制作のプロセスなどを直接聞き、彼女のデザイナーとしての潜在能力に強く惹かれたため」とコメントしている。

　昨年オープンしたgallery 110は、京都造形芸術大学教員の成実弘至、京都服飾文化研究財団キュレーターの石関亮などの運営メンバーそれぞれの立場から、良い作家・作品を選定し多様な視点でファッションの文脈を作り上げることを目的に運営しているギャラリー。これまでファッションコワーキングスペースcoromoza主催のトークイベント「ファッション「しん」リーダー論 京都編」や新進デザイナー横澤琴葉の作品展「Keep Calm」などを実施。1月27日までは山本哲也が手がける「Potto」の展覧会が開催されている。


■AKIKO NEI "THE INNOCENTS ABROAD"

　会期：2014.1.31（金）〜2.16（日）（金・土・日・月のみオープン）
　所在地：〒604-8381 京都市中京区西ノ京職司町67-15
　開廊時間：12:00-20:00