fashionsnap
2017/05/15
デザイナー滝沢直己が語る ユニフォームデザインの極意
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2017/05/15
ファッションデザイナーの滝沢直己が、JR東日本の「Train Suite 四季島」で手掛けたユニフォームの衣替えに伴い、夏服のプレゼンテーションを行った。これまでも様々なユニフォーム制作に携わってきた経験から、「ユニフォームは作業服ではない」といったデザインの極意を語った。
「Train Suite 四季島」で滝沢直己は、運転手から整備士まで、関わる全てのスタッフのユニフォームを担当。それぞれ夏服と冬服が用意され、バリエーションは計20以上にのぼることから、デザインプロセスについて「一つの世界観で作る(ファッションブランドの)コレクションと同じ」と振り返った。今回は「旅の記憶の一部になれば」という考えから「Train Suite 四季島」が走る東北地方の物語から発想を広げたという。
夏服の素材には、日本毛織のTWトロピカル素材や、東レの機能素材などを使用。素材本来のナチュラルな機能性を活かしながら、それぞれの職種が着用するシーンに沿ったデザインと、運動量を考慮した立体裁断によるフィット感を備えている。色は、森や米など東北ならではの景色から抽出。宮城県の鳴子塗の釦や青森県の津軽組紐を取り入れるなど、東北地方の伝統を技術を反映した。
滝沢直己はこれまでも、美術館やレストラン、病院など、様々な職種のユニフォームデザインを経験。近年では農業のイメージを刷新するような農業ウエアをヤンマーのプロジェクトのためにデザインし、話題を集めている。ユニフォーム制作は、コンセプトやイメージの訴求、そして客の目に触れることを前提にデザイン性が優先されることが多いが、滝沢は「働くスタッフの皆さんが本当に快適かどうかが重要。デザインが先ではなく、機能性が自然と形になること」を心がけ、また今回は「人の温かみが感じられる」ようなデザインを目指したという。
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