コンテンポラリージュエリーを取り扱う恵比寿のギャラリー「gallery deux poissons（ギャラリードゥポワソン）」が、トラフ建築設計事務所とコラボレーションした結婚指輪を制作した。建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザインや展覧会の会場構成など多岐にわたるクリエーションを手がける同事務所のユニークな視点から生まれ、身に付けているうちに生まれる摩擦で表情が変わっていくという"時間の経過"を可視化を表現した指輪。このコンセプトが世界中の人々から共感を集め、現在、アジアやヨーロッパ、アメリカなど多くの国々からオーダーされているという。

　「gallery deux poissons」は、ギャラリー運営や展覧会企画の他、国内外のコンテンポラリージュエリーの作家・デザイナーによるオリジナルデザインを取り入れたジュエリーコレクション「wedding & engagement ring collection」を展開している。「wedding & engagement ring collection」に新たに加わったトラフ建築設計事務所による結婚指輪「gold wedding ring」は、18金で作られたベースにシルバーで薄くコーティングが施されたリング。はじめはシンプルなシルバーリングとして使用することができるが、日々身に着けていくうちに摩擦により少しずつゴールドの地肌が見えてくるという仕様で、長い年月の中で変化していくリングの表情には男女が共有してきた時間そのものがイメージされている。ゴールドの現れ方が異なる「round」と「square」の2型をそろえ、価格は「round」が68,250円～、「square」が63,000円～。

　鈴野浩一と禿真哉により2004年に設立されたトラフ建築設計事務所は、建築的な思考をベースに多岐に渡るクリエーションを展開。主な作品には目黒のカルチャー拠点「Claska（クラスカ）」の長期滞在者用客室「テンプレート イン クラスカ」や屋上計画「テーブル オン ザ ルーフ」、中目黒の「Nike（ナイキ）」プレスルーム、「minä perhonen（ミナ・ペルホネン）」の展示ブース、銀座の「Freitag Store Tokyo（フライターグ・ストア・トウキョウ）」などがある。