AFP
2017/12/20
パリのセレクトショップ「コレット」、20年の歴史に幕
AFP
2017/12/20
パリの有名セレクトショップ「コレット(Colette)」が、12月20日夜、20年の歴史に幕を閉じる。店には、残りわずかな時間を享受しようと訪れる客も少なくない。
「閉店は本当に残念です。伝説的な店なので」。店を訪れたガブリエルさん(21歳)とケヴィンさん(22歳)はそう話す。「『コレット』には、限定品を探しに来ています」と声を揃えた二人は、ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams )と「シャネル(Chanel )」がコラボレーションした500点限定販売のスニーカーを思い出していた。価格は1000ユーロだ。
貴重な限定品や、有名ブランドとのエッジィでアーティスティックなコラボレーションが話題となった。「『コレット』には、いつも必要なものが揃っているの」とアヌークさん(59歳)。「素晴らしいお店だけど、すごく高いわね」とも話す彼女は、 地下にある「ウォーターバー」の常連客だ。
店には、土産物や雑貨を求める客も訪れる。9990ユーロする「サンローラン(Saint Laurent)」のジャケットから4ユーロのスポンジ、そして200ユーロのスマホケースまで、ジャンルを超えてあらゆるものが揃うのが「コレット」の魅力でもある。パリの他のセレクトショップにも大きな影響を与えた。
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やアナ・ウィンター(Anna Wintour)といったファッション業界の重鎮だけでなく、ケイティ・ペリー、カニエ・ウェストといったミュージシャンにも「コレット」のファンは多い。
閉店後は引退するというコレット・ルソー(Colette Roussaux)と、娘のサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)の二人が創業当時から「コレット」を運営している。閉店は今夏に突然発表され、多くの人を驚かせた。理由については、「コレット・ルソーも、自分のための時間を持つべき年齢になりました。コレットなしの『コレット』は存在しません」というシンプルな説明がなされている。跡地には「サンローラン」の店舗が2018年中にオープンする予定だ。
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