1月11日から14日にかけてフィレンツェにてピッティウオモが開催された。いまや、メンズ業界においてはずせない展示会となっている。2万3200人のバイヤーを含む約3万人が会場を訪れた。イタリア国外からのビジターは9％(7700人)増加し、もっとも多かったのがドイツ人。日本人ビジターは23％、イギリス人27％、韓国人24％、スペイン人17％、フランス人11％増加した。ロシア人になると約40％も増加。中国人、アメリカ人、インド人のビジター数は変化が見られなかった。

2011年1月、ピッティウオモにて(photo F. Guazzelli)

イタリア人ビジターの数が減ったのはイタリア国内でセレクトショップが閉店に追いやられるなどということが相次いだことが原因に上げられる。しかし、出展者側の売り上げはとてもよい状況だったようだ。特に、新しいコレクションを一刻も早く買い付けたいと意気込んでいるバイヤーも多く見られた。アメリカのデパート、ニーマン・マルクスのバイヤー、ニケルソン・ウースター氏は「市場が回復する兆しが見られる。」と話した。パリの有名セレクトショップ「レクレルール」のオーナー、アルマン・ハディダ氏もメンズ部門の責任者と展示会を訪れており、市場の動向を知るためにも展示会を訪れることは大切なことだとしている。