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Reuters
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掲載日
2011/11/09
2011/11/09
ファーストリテイリング会長、国内ユニクロ5%増収計画変更せず
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2011/11/09
2011/11/09
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は8日、ロイターとのインタビューで、新商品の提案不足や温暖な気候によって売上の伸び悩みがみられるものの、2012年8月期の国内ユニクロ既存店売上高目標は変更しないと述べた。
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長 / Photo: Corbis |
柳井会長は、9−10月のユニクロ既存店売上の不振について、ヒートテックやダウンジャケットなどの「コア商品に絞り過ぎたことがシーズン前半に裏目に出た」と分析した。また、10月中旬以降、気温が高めに推移したため、冬物衣料の販売に影響が出たとしている。
柳井会長は、「シーズン初めに新しい商品がなかった。新しい商品がないと、ユニクロに来る理由がない」と説明。ユニクロ既存店売上(開店後1年以上の店舗)は、9月に前年同月比で約11%、10月に同約4%減少した。
ファーストリテイリングは、2012年8月期の国内ユニクロ既存店売上高目標を前年比5%増と設定している。ユニクロの既存店売上は、国内が全体の70%を占める。
海外展開については、年間200〜300店舗の出店を目標とし、2020年までに合計4,000店舗をオープンする計画。2015年には海外販売が国内販売を上回る予定だ。
2020年までに売上高5兆円の達成を目指し、そのうちの3分の2以上は、競合が比較的少なく潜在成長率の高いアジア市場で達成する意向。2012年8月期売上高は9,650億円を見込む。
米『Forbes(フォーブス)』誌が発表した2011年版「世界長者番付(日本版)」で2位にランクインした柳井会長は海外展開について、南米や中東、アフリカよりも「欧米の方がチャンスがある」と述べた。
また、欧米で大規模なビジネス展開を行うためには、企業買収が一番簡単な方法だとし、「欧米でM&Aのチャンスがあればやりたい。対象はユニクロのプラットフォームになるような企業」と述べた。
生産拠点については、中国80%、東南アジア20%を維持していく方針。
2012年8月期の営業利益見通しは1,355億円。この目標が達成されれば、過去4年間で3度目の最高益更新となる。
By James Topham and Ritsuko Shimizu
(Editing by Chris Gallagher and Joseph Radford)
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