免税手続き代行会社「Global Blue（グローバル・ブルー）」の調査によると、海外旅行客は国内旅行客に比べて平均4倍消費しているという。同社は非EU（欧州連合）諸国からの観光客による付加価値税払い戻し申請資料を分析し、国際観光客の動向を調査した。

フランスを訪れる観光客のうち最も消費額が多いのは中国人観光客（Photo: Global Blue）

　この調査によると、外国人観光客の中で最も消費額が多いのは中国人観光客だという。2012年第2四半期、中国人観光客の1日当たり平均消費額は1586ユーロ（約15万3900円）に上った。ちなみに第1位はサウジアラビアで、平均消費額は1726ユーロ（約16万7500円）だった。グローバル・ブルーは、「中国人観光客はその数が多いだけでなく、1人当たりの消費額も非常に多い」としている。

　フランスでの中国人観光客によるショッピング総額は、第1四半期に比べて60％増加した。国際観光客全体では29％増となった。

　また、フランスを訪れる外国人観光客のうち、中国や日本をはじめとするアジア諸国観光客による消費が最も多いという。同社は、フランスは「今後、インドネシアやタイからの観光客増大にも備えるべきだ」とコメントしている。

（1ユーロ＝97円で換算）