東京産のピッグスキンを使用したファッションショー「Piggy's Special」が、10月14日渋谷ヒカリエで開催された。ピッグスキンのファッション性のアピールを目的に、「motonari ono（モトナリ オノ）」、「tiit（ティート）」、「Pottenburn Tohkii（ポッテンバーン トーキー）」の3ブランドがピッグスキンを用いたコレクションを発表。文化服装学院など学生作品も披露された。

　ピッグスキンは、食肉の副産物として日本で唯一自給自足できるという革素材で、全国で7割が東京で生産されており、軽さや通気性といった機能性と、様々な加工技術の開発による多彩な表現力を特徴としている。今日開催された「Piggy's Special」では、3名のデザイナーとドレスメーカー学院、東京モード学園など13校の専門学校生の作品を発表。「tiit」の岩田翔、「motonari ono」デザイナーの小野原誠らは、パンチング加工やボンディングなど、様々なテクニックを使用しながら構築的なフォルムに仕上げ、初のランウェイショーとなった「Pottenburn Tohkii」の中島トキコは、フリンジなどのディティールを用い、自身が得意とするパステルカラーで構成したコレクションを披露した。

　墨田区を中心に皮革関係の団体で構成されている東京製革業産地振興協議会は、11月5日と6日の2日間にわたり、東京国際フォーラムで「Tokyo Leather Pigskin 2015」のブースを設け、ピッグスキンの染色や加工の技術を公開。石居みさお皮革やティグレなどが出展し、今回発表した3名のデザイナーの作品と素材も展示される。