2016/09/06
ミラノ・ウニカ、新しいコンセプトで開幕
2016/09/06
イタリア・ミラノで開催されるファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ(Milano Unica)」が、会場の移転と共に新しいコンセプトで開幕した。第23回となる今期は、17-18年秋冬シーズン向けの素材や副資材が展示される。
特にイタリアの高級ウール地を集めた「Ideabiella」は特別格式が高いエリアとして、前回まで専用パスが無ければ入場できない仕様となっていた。
しかし、今期は仕切りが取り払われ、シャツ地を集めた「Shirt Avenue」、トレンド要素の強い「Moda In」、そしてテキスタイルメーカーを集めた「In Fabrics」、副資材や雑貨を扱う「In Accessories」といった他のエリアも同様の形式を取り、誰もが「Ideabiella」に足を運ぶことができるようになっている。会場は、以前より統一感を増し、コンパクトになった印象だ。
「『ミラノ・ウニカ』が遂に本当の意味で『ミラノ・ウニカ』になった。形式もデザインも統一し、星付きレストラン『Vittorio』の食事など、出展者全てが同じサービスを受けられるようにした」と同展のマッシモ・モジエッロ(Massimo Mosiello)ゼネラルマネージャー。
また、各スタンドもより広く、より明るくなっている。実際の店舗のような小さなショーウィンドウも備わった。
「作りも全て一新した。スタンドやトレンドを紹介する『Area Trend』ゾーンの面積が拡大しただけでなく、中央にショー用ができるスペースも設置した」とアーティスティックディレクターのステファーノ・ファッダ(Stefano Fadda)氏は話す。
「漸く展示会が本当の意味で統一された。これは新しい第一歩だ」とエルコーレ・ボット・ポアラ(Ercole Botto Poala)CEO。
「政府の資金援助が得られたことで、今回のクオリティーを実現することができた」とも語る。イタリア経済開発省による「ミラノ・ウニカ」への援助額は、ここ2年で350万ユーロ(約4億円)から600万ユーロ(約7億円)と約2倍に増加している。
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