2017/10/25
モンクレール、1-9月期は15%の増収
2017/10/25
モンクレールの1-9月期業績は、売上高が15%増の7億3680万ユーロ(約989億9300万円)となった。
9ヵ月間の成長率は恒常為替レート換算では16%で、前年同期の売上高は6億3930万ユーロ(約858億9300万円)。
日本、中国本土、香港、韓国などを含むアジア市場は、売上高が19%増の2億5710万ユーロ(約345億4300万円)と特に好調で、けん引役となった。
また、イタリアを除く欧州でも18%の増収を記録し、「小売と卸で堅調に伸びた」という。中でもフランスと英国が好調だった。
米州の売上高は14%増で、卸売の他に直営店の新規開設が寄与した。一方、ミラノの旗艦店を一時閉店したことで、本国イタリアの成長率は4%にとどまっている。同旗艦店は先日新装開店したばかりで、「モンクレール」の世界最大店舗となった。
全世界に195店舗ある直営店は売上構成比65%を占めるが、9ヵ月間の売上高は19パーセント増。残り35%を占める卸売は8%増だった。
今年に入って既に5店舗の単独店と6店舗のショップインショップ(卸)を新規開設したモンクレールは、現在のところ合計243店舗で販売していることになる。第3四半期には、カザフスタンにも初出店を果たした。
レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)CEOは、「『モンクレール』ブランドに大きな付加価値を与えるだろう大きなプロジェクト」の存在も仄めかした。「今日の消費者、特に高級財の消費者は、昔に比べて進化も早く、動向も違う。今までの図式が当てはまらないこともしばしばだ」と強調し、絶え間ない革新の必要性を述べた。
(2017年10月25日現在、1ユーロ=134円で換算)
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