fashionsnap
2015/04/08
ユキコハナイがデザイナー交代、花井幸子から青木希素江に
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2015/04/08
「ユキコ ハナイ(Yukiko Hanai)」のデザイナーが、創業デザイナーの花井幸子から、デザインチームのチーフを務めていた青木希素江に交代した。2015年秋コレクションから青木希素江がデザインを統括し、花井幸子が監修のポストにシフトしている。
花井幸子はセツ・モードセミナーを修了後、1964年にアトリエ花井を設立。1968年に銀座に「マダム花井」ブティックを開設し、1970年から「YUKIKO HANAI」としてコレクションを発表。40年以上にわたって年2回の新作発表を続けてきた。青木希素江は、杉野ドレスメーカー女学院卒業しセツモードセミナーを修了後、1977年に花井に入社。同社の取締役に就任し、2015年春夏コレクションから花井幸子と共にデザインを指揮してきた。
代表取締役社長の花井喜幸は、デザイナーの交代について「時代は移り変わり、アパレルにとって厳しい状況が続いているが、人の根本的な感情や感覚は変わらない。そこに訴えかけていく服を作り続けるメゾンがユキコ ハナイであり、そのヴィジョンを受け継いでいくために生え抜きの青木に継承した」と話す。新デザイナーとして初のコレクションを展示会形式で発表した青木は、「袖を通すだけで幸せな気分になるような服が、ユキコ ハナイらしさ。その美意識を守りアトリエの強みを生かしながら、新しい美しさを取り入れて徐々に次世代と融合していきたい」という。課題は新規顧客の獲得で、特に若い層に向けた「プレシャスライン」に力を入れ、銀座の旗艦店で販売を強化していく計画。6月に予定されている展示会で、本格的な秋冬コレクションの発表が予定されている。
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