ユニクロが、ビックロに続くグローバル繁盛店として3月14日に「ユニクロ 池袋サンシャイン60通り店」をオープンした。地上1階から6階の約2,650平方メートルに、メンズ・ウィメンズ・キッズの最新アイテムを展開。分かりやすい商品配置を意識した店舗デザインが特徴で、地域密着型の「売れる売り場」を目指すという。

　新店舗は、1日約20万人が通行するというサンシャイン60通りの中心付近に開業する商業施設「池袋グローブ」内にオープン。エスカレーター周りや柱はフロアごとに色分けされており、従来の店舗とは違った内装に仕上がっている。1階のプレゼンテーションスペースでは、商品ラインナップをフロア別に紹介。2階と3階のウィメンズ、5階のメンズ売り場は新生活の必需品をはじめ、デニムやリネンなどの強化商品を中心に揃える。池袋エリアは新築マンションの増加や東横線・副都心線の相互直通運転の開始などからファミリー層も増えているといい、4階は国内最大規模のキッズ・ベビーにあわせてキャラクターコンテンツを展開し、什器はターゲットごとに色分けするなどポップで分かりやすい空間を演出。旬の商品を扱う6階はスペシャルフロアと呼ばれ、同社で強化しているグラフィックを見せる空間として夏に向け「UT」も販売する。全体ではマネキンを使ったスタイリング提案を強化。店舗デザインの監修は片山正通氏（Wonderwall）が手がけた。

　14年前に池袋の別店舗店長だったという松尾広紀店長は「以前と比べて町並みがかなり変化し、商圏のミニチュア化によって池袋1ヶ所で完結できるようになった」と話し、同店舗について「ビックロや銀座店のようなスペシャルな店というよりも、池袋に来る人が楽しめる店とは何なのかを形にしている。そこで"ユニブクロー"のようなキャラクターを作って、地元愛を感じる親しみあるエンターテインメントを表現した」とコメント。通りを挟んで向かいには「American Eagle Outfitters（アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ）」の国内最大のフラッグシップが店舗を構えるが、「互いの店に行き来するようになればいいねと話している。そして多くの地域の方が気軽に利用してくれる店舗になれば」と展望を語った。