ライクラ、新技術「Living Lights」を発表

by

Dominique Muret

掲載日
2013/10/30

　「Lycra（ライクラ）」や「Cordura（コーデュラ）」を展開する世界最大級のポリマー・繊維総合企業Invista（インビスタ）社が、革新的な技術を発表した。10月24日〜25日にイタリア・ベローナで開催されたフォーラム「Lycra® fiber Moves」で、同社は新技術「Living Lights by Lycra Fibres」を公開。繊維染色時の発色を大幅に改善する技術だという。

　インビスタ社は、「今回発表したライクラの新技術は、顔料の反射を促すことで繊維を染色する際の発色を向上させる」と説明。「光沢を抑えながらも、色みを抑えることなく均一でなめらかな外観に仕上げることができる」という。

　同社担当者は、「16LLと17LLという2つの製品を開発し、幅広い色調でテストを行ったが、結果は素晴らしいものだった。かつてない鮮やかな発色は、消費者にも必ず気に入ってもらえるはずだ。『リアルカラー』を再現したような深みのある濃厚な色合いを表現できるほか、透明感のある発色を実現する。また、濃淡を施すこともできる」と話す。

　インビスタ社で欧州・中東・アフリカ地域のレッグウェア・マーケティングディレクターを務めるConsuelo Banon（コンスエロ・バノン）氏は、「繊維の強度を損なうことなく、より多彩で濃厚な色合いに染色することができる。さまざまな色のニュアンスをここまで繊細に表現できる技術はこれまでになかったはずだ」 とコメントしている。