Reuters
2019/07/31
ラルフローレン、北米では停滞する見込み
Reuters
2019/07/31
ラルフローレン社(Ralph Lauren Corp)は、北米市場における通期の売上高が停滞する見込みだと発表した。厳しい小売市場と外国人観光客による消費の落ち込みを受けたものだという。株価は4%下落した。
値下げの繰り返しとローエンド商品の過剰投入から立ち直るべく、他のアパレルメーカーと同様に施策を行ってきたラルフローレン社。
しかし、売上の大半を実店舗に頼っていることから、ECの比重が拡大するファッション業界では苦戦を強いられている。
通期に関しては小売市場の動向に慎重な見方を示し、外国人観光客も含めた実店舗の客数問題も引き続き考慮していると、決算発表後の電話会議でパトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)CEOはアナリストに話した。
2020年度第1四半期には北米事業は3.1%の増収だったが、特に卸売がけん引。一方で既存店売上高は予想を下回った。
国外も好調に推移しており、ヨーロッパで1.5%、アジアで4.3%の増収となった。「国外事業は引き続き好調な業績を見込むが、北米はもう少し厳しい状況を予想している」とジェーン・ニールセン(Jane Nielsen)最高財務責任者(CFO)。
第2四半期に関しては、恒常為替レート換算で1%の増収を予想。ドル高が90~100ベーシスポイント影響する可能性がある。また、通期の売上高に関しては予想を据え置く。
第1四半期の純利益は1億1710万ドル(約127億1400万円)と、前年1億900万ドル(約118億3400万円)から増加。特別な要素を除いた純利益は1億4300万ドル(約155億2600万円)だった。RefinitivのIBESデータによると、アナリストの予想平均は1億4200万ドル(約154億1700万円)。
(2019年7月31日現在、1米ドル=109円で換算)
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