リシュモンがデルヴォー買収、完全子会社化

　リシュモングループ（以下、リシュモン）が、「デルヴォー（DELVAUX）」の株式を100%取得して完全子会社化した。なお、買収額は公表されていない。

　デルヴォーは、シャルル・デルヴォーによってベルギー・ブリュッセルで設立された世界最古の高級皮革製品メゾン。1883年に「ベルギー王室御用達 」として認定され、現代も称号を維持している。2010年には、ヴェロニク・ブランキーノ（Veronique Branquinho）がデザイナーに就任。 2011年に香港を拠点とする繊維商社リー＆フォン（LI & FUNG）の傘下に入り、2014年にデルヴォージャパンを設立した。

　デルヴォーはリシュモンの傘下に入ることで、グループが持つグローバルなネットワークとデジタルノウハウを活用し、オムニチャネル化と顧客エンゲージメントの向上を図るという。リシュモン のファッション&アクセサリー部門のCEOフィリップ・フォルトゥナート（Philippe Fortunato）は「デルヴォーは、伝統や独自のノウハウ、卓越した製造能力を持つ、本物の高級革製品メゾンです。豊富なアーカイブやクリエイションは、長期的に会社を成長させるための強固な基盤であり、革製品カテゴリーの頂点におけるリシュモンの存在感を高めるものです」とコメントしている。