三陽商会が、ブランド事業部内で展開する「Mackintosh Philosophy（マッキントッシュ フィロソフィー）」や「Epoca（エポカ）」など各ブランドの見直しを図る。ライセンスブランド「Pringle 1815（プリングル 1815）」は、「Pringle Of Scotland（プリングル オブ スコットランド）」の創業200周年にあわせて2015年以降、ブランド規模を拡大させる計画だ。

　2014年秋冬シーズンの三陽商会は、メンズの「Mackintosh Philosophy」とウィメンズブランド「Epoca」にそれぞれ新ディレクターを迎え、ブランドを刷新。メンズの「Mackintosh Philosophy」は素材やパターンをゼロベースから見直すなど商品をブラッシュアップさせ、価格も今後の増税を見越した設定に改める。同社は「Mackintosh」の新ライセンスブランドとして「Mackintosh London（マッキントッシュ ロンドン）」を2015年秋冬シーズンから展開予定だが、昨年春にスタートした非百貨店向け業態「Edinburgh Garden Mackintosh Philosophy（エディンバラ ガーデン マッキントッシュ フィロソフィー）」ではメンバーズカードのポイントサービスを6月30日で終了すると発表している。

　三陽商会が新大型ブランドとして2013年春夏シーズンにスタートさせた「Pringle 1815」は、2015年以降のブランド規模拡大に向け、2014年秋冬シーズンは老舗ブランドを背景にもつブランドとしてのイメージ強化に取り組むという。コンテンポラリーテイストが強かった従来の商品戦略を改め、ニットやベーシックなトラッドアイテムを拡充させる。店舗は百貨店がほとんどだが、今後はファッションビルへの出店拡大やメンズとウィメンズの複合店出店も視野に入れる。

　同社は、「Burberry」ブランドのライセンス契約を2009年に見直し、期間を当初の2020年までから2015年に短縮。次期主力事業の確立を目指し、バーバリー以外のビジネスの強化と拡大に取り組んでいる。