2015/10/22
中国国際服装博覧会(Chic)、初の秋シーズンには5万7000人が来場
2015/10/22
3月、上海では初開催となった前回は、出展者1200社に12万5000人の来場者を記録した中国国際服装博覧会(Chic)。回数を増やして初の秋シーズン開催となった今回は、5万7000人が訪れた。
前回同様、素材見本市「インターテキスタイル上海」と並行しての開催となったが、今回はやや規模が縮小し、出展者も700社にとどまった。しかし、主催する中国服装協会(China National Garment Association)は、こうした変化に危機感を抱くことはなく、規模の大きさで競争をする意向はないことを明かした。
「中国自体の成長が減速している以上、CHICも同様になるのは必然だ」と同協会副会長は語る。「何が何でも規模を拡大しなくては、とは考えていない。むしろ今後は、内容を充実させていきたい。次回は、また1200社が出展する予定だが、今のところ、来場者のニーズに合った十分な数だと思う。来場者数に関しても特に増員を見込んでいるわけではなく、やはり来場の質の方が重要だ」。
Chicの役割自体が変化したと主催者側は考えている。単なる製造業者の見本市から、交流の場へと進化しつつある同展は、中国と外国、ブランドと製造業者が出会うだけでなく、今後はインターテキスタイルとの並行開催により、アパレルと繊維といった、異なる業種間のやり取りにも役立つだろう。昔は現地の製造業者を探すために来場していたが、今は中国市場で商品を販売しようと計画している、という国外ブランドの声もある。
中国の業者の側にもまた、同展に対する見方の変化があった。製造コストの上昇に伴って、よりハイエンドな位置づけになり、拡大しつつある国内の需要にも徐々に目が向くようになってきた。「中国は世界第一のアパレル輸出国だが、今や製造業者の2/3が中国国内市場をターゲットにしている。この傾向は非常に顕著で、経済成長が停滞していても、アパレルの消費は重要であり続けている」と副会長は続けた。
次回のChicは、16年3月16日~18日に開催される。会場は今回と同じく中国博覧会展総合体(National Exhibition and Convention Center)の5ホールを使用。総面積では12万5000平方メートルに及ぶ。
また、シューズ専用ゾーンも用意される予定だ。ショーインショーの形で、3000~4000平方メートルのフロアとなる。
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