掲載日
2012/04/11
2012/04/11
中村江里子、カルチャーショック綴った書籍をフランスで出版
掲載日
2012/04/11
2012/04/11
元フジテレビアナウンサーで現在パリ在住の中村江里子が3月6日、フランス生活で感じた文化や価値観の違いについて綴った書籍『Nââândé !?』を出版した。ファッションやデパート、コスメなどをテーマに、フランスで暮らす中で直面した驚きやとまどいに「なんでえ !?」と問いかけ、個人主義で無遠慮で、常に快楽を求めるパリの人々の姿を、ユーモアを交えて描いたもの。
『Nââândé !?』中村江里子著、Editions Nil、17ユーロ |
メイク落としをはじめ、スキンケアを重視する日本人女性。日本は世界の化粧品市場で第2位を占める。日本にとってフランスは最大の化粧品輸入国であるにもかかわらず、中村江里子は、フランスではアレルギー反応が出ない化粧品が見つからないと指摘する。夫で実業家のシャルル・エドワード・バルト氏が、彼女のためにコスメティックブランド「エヴィドンス ドゥ ボーテ」を創設したほどだ。
この本では、外国人としての立場から見たフランスを伝えるだけでなく、三越や西武といった日本の百貨店や、芸者のように美しい肌を手に入れるための美白製品など、日本独特の文化についても紹介。また、変わりつつある日本社会についても触れられている。日本で「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」をはじめとするラグジュアリーブランドが人気なのは「横並び主義」が理由だといわれてきたが、収入格差の拡大や欧米の影響などを背景に、近年ではこうした大勢順応主義は勢いを潜めつつある。個性を主張する日本の若い世代は、よりエキセントリックな日本を象徴しているのかもしれない。
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