初の"小型"パルコが3月開業 OCやエッグスンシングス、アリスのレストランが名古屋初進出

　パルコが、名古屋で開業準備を進めていた新ビルの名称を「名古屋PARCO midi（ミディ）」に決定し、3月27日に開業すると発表した。隣接する「名古屋パルコ」の既存3館（西館・東館・南館）と比べて小型な造りということから、コンパクト型新業態ビルディングと設定。特別にヴィンテージアイテムを扱う「オープニングセレモニー（OPENING CEREMONY）」やパンケーキブームの火付け役「エッグスンシングス（Eggs 'n Things）」など全4店舗が出店する。

　地上3階建ての「名古屋PARCO midi」は「名古屋パルコ」の既存3館（西館・東館・南館）の中心に位置する立地で、英語で中心を意味する「middle（ミドル）」と小さい・コンパクトを意味する「mini（ミニ）」を掛け合わせた造語をビル名に採用。エリアの賑わいとストリート（街歩き）の活性化に向けて、新たなコミュニティゾーン（集う場）を創出することを目指すという。

　名古屋初進出の「オープニングセレモニー」と「エッグスンシングス」は2層のメゾネット型店舗を構え、最上階の3階にはコンセプト型ファンタジーレストラン「銀幕の国のアリス」と牡蠣専門店の新業態「オイスターオーシャンエリア」がそれぞれオープン。全国6店舗目にあたる「オープニングセレモニー」は、ヴィンテージアイテムを独自の感性で再構築した一点物のスペシャルコレクションを取り扱う予定だ。また、「名古屋PARCO midi」の開業に合わせて、東館1階グランドフロアの再編やエントランス刷新を中心に、既存3館も全35店舗・約3,400平方メートルをリニューアルする。

　昨年10月に開業した「名古屋ゼロゲート」が、都市型中低層階商業施設の開発運営事業「ゼロゲート」事業として独立型のビル運営になっている一方で、今回は名古屋パルコ既存館との一体化運営が軸になっている。一体化運営に伴い「名古屋 PARCO midi」でも共通サービス（駐車場買上げサービス＋パルコカード優待）を提供し、既存3館との回遊性・買い回りの向上を強化する。