fashionsnap
2018/10/23
廃材でエシカルなものづくり、江幡晃四郎がモデコ水野浩行と協業
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2018/10/23
デザイナーやショップ経営者などの顔を持つ江幡晃四郎が、エシカルバッグブランド「モデコ(Modeco)」のデザイナー水野浩行とタッグを組み、新たなプロジェクトを始動した。廃材を使用したアイテムを可能な限り簡単な工程で生産し、エシカルな視点を持ちつつ既存のアパレル産業の方法に捉われない生産と流通を目指す。
江幡は2009年にセレクトショップ「ガーター(Garter)」をオープン。その後、同店のオリジナルアイテムを「Koshiro Ebata」として発表し、クリエイティブ集団の「ハプニング(The Happening)」が主催したゲリラファッションショーに参加したほか、現在はバーを経営するなど幅広く活動している。水野は2010年に「モデコ」を設立し、産業廃棄物の削減と有効活用をテーマとした「アップサイクルデザイン」を展開してきた。両者は知人を介して知り合い、昨今のファッションやお互いの活動について意気投合したことがプロジェクトの共同企画に繋がったという。
今回発表されたのは、バッグやコインケース、御守り型のカードケースなどで、全てのアイテムにタイヤやフローリングといった廃材を使用している。デザインやパターンは江幡、廃材の業者探しなどは水野が担当した。バッグは基本となるボディをシンプルなパーツで繋いでおり、手作業で組み立てることができる。コインケースは折りたたまれたボディに金具を取り付けるだけの簡易的な構造を採用し、スーベニアの御守りをモチーフにしたカードケースはレーザーカットで柄を施した。江幡は「障害がある人でも簡単に組み立てられる製品を作りたいと思って簡単な作り方を意識した。匠の技や最新技術を使うのではなく、ありふれた廃材を色んな人を巻き込みながら商品として成立させ、流通させていくことができるかやってみたいと思った」とアイテムの構造やプロジェクトについて話した。アイテムは10月25日まで開催している「ハプニング」主催の合同展示会で披露している。
今後はプロジェクトに賛同してくれる企業や店舗を探すほか、障害者支援施設の関係者との意見交換をもとに人件費を考慮した商品価格を設定するなど生産と流通の基盤を整えていくという。また、両者は製作過程において担当は特に固定せず、オルタナティブに共同で取り組む考えだ。
■Showroom by Happening 2019 S/S Collection 「U-10」Exibition
期間:10月23日(火)〜25日(木)
時間:23日13:00〜19:00、24日11:00〜19:00、25日11:00〜19:00
場所:AL Tokyo Gallery
住所:東京都渋谷区恵比寿南3−7−17
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