文化服装学院が、グローバルな人材を育成する産学連携プロジェクト「進化と継承 〜テキスタイルとクリエーションの未来〜」の成果をファッションの総合展示会「JFW インターナショナル・ファッション・フェア（JFW-IFF）」で発表した。文部科学省から委託されたプロジェクトで、学生を対象にデザイナー育成のため研修などの様々なカリキュラムを実施。成果報告として制作された学生の作品が公開されている。

　「進化と継承 〜テキスタイルとクリエーションの未来〜」は、文化服装学院が主幹となり名古屋学芸大学や杉野服飾大学など全7校合同で実施するグローバル人材の育成を目的としたプロジェクト。文部科学省が取り組む「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」プロジェクトの1つで、参加学生はテキスタイルの知識や製造工程、染色などの加工技術を工場見学や講義、実習などで学び、実際に企業から提供されたテキスタイルを用い作品を製作。カリキュラムで学んだ素材の知識や加工方法などを活かした作品が「JFW-IFF」のMode&Designブースで展示されている。作品は1月28日と29日に文化服装学院で一般公開され、全国巡回も予定されている。

　「JFW-IFF」は、1月22日から1月24日まで東京ビッグサイトで開催されている日本最大のファッション総合展示会。今回は出展者とバイヤーの出会いの質を高めることを目的に会場内がテイスト別でゾーニングされており、ファッションだけではなく、中川政七商店による伝統工芸メーカーの雑貨やインテリアを集めた展示会「大日本市」といった企画ゾーンが展開されている。