新鋭ブランド集める「Fake Tokyo」が移転リニューアル、アンダーグラウンドカルチャー発信

　セレクトショップ「キャンディー（Candy）」や「シスター（Sister）」を展開する「フェイク トーキョー（Fake Tokyo）」が2月1日、渋谷区宇田川町から神宮前6丁目に移転リニューアルオープンする。「キャンディー」では別注アイテムの展開や新作の先行発売、「シスター」ではアートフォトブック専門ディストリビューターの「トゥエルブブックス（Twelvebooks）」や映画配給会社Uplinkとの協業によりアートフォトや映像関連商品の販売を開始。アンダーグラウンドなファッションスタイルやカルチャーを発信するファッションスポットを目指す。

　新店舗は、渋谷駅と明治神宮前駅を結ぶ山手線路沿いに位置。地下1階〜1階の2フロアにメンズの「キャンディー」、2階にウィメンズの「シスター」が出店する。ロゴを一新しリニューアルした「キャンディー」は、地下1階を白、1階を赤一色の内装に仕上げた。地下1階ではブランドの定番ラインや、ヴィンテージ、アーカイブアイテム等を展開するほか、ブランドのエキシビションなどを行う予定で、1階では同店一押しのアイテムや限定アイテム等をラインナップ。オープン時には、「ゴーシャ・ラブチンスキー（Gosha Rubchinskiy）」や「ディーティーティーケー（D.TT.K）」などを展開するほか、コラボレーション企画第1弾としてストリートで人気の東京発ブランド「トラビス（Travs）」のパーカーやスウェットパンツ、ニットキャップを発売する。今後は「バルムング（Balmung）」や「ナインティナイン パーセントイズ（99%is-）」とのコラボ商品の展開を予定している。
 
　「シスター」は「Mini Boutique」をコンセプトに、服だけではなく書籍や映画関連商品の取り扱いをスタート。内装は以前と同様に、映画「シャイニング」の舞台となったオーバールックホテルのカーペットの柄を床に使用している。「シスター」では、昨年からメンズブランドの取り扱いを強化しており、「ランドロード（Landlord）」や「トーガ ビリリース（Toga Virilis）」「ブラックウィドゥ（Black Weirdos）」などのメンズアイテムをウィメンズアイテムとミックスして提案する。

　両店舗とも新進気鋭のブランドを多く取り扱っているが、1月4日に閉店した宇田川町の店舗は人通りの多いメジャーな立地だったこともあり、「提案したいものと来店客の間にギャップがあった」（担当者）という。今後はより厳選したブランドや企画を展開することでアンダーグラウンドな世界観を表現し、「ファッションとは何か」を発信していく。