大阪の新しい駅型商業施設「ルクア イーレ（Lucua 1100）」の開業日が、4月2日に決定した。昨年7月に閉館した前「JR大阪三越伊勢丹」は、計6フロアに配置された「isetan」ショップという新しい出店形態で再始動。JR西日本SC開発とジェイアール西日本伊勢丹が一体となって運営し、30代～40代のファッション感度の高い男女をメインターゲットに、「ルクア大阪（Lucua osaka）」全体で初年度の売上770億円、入店客数7,000万人を目指すという。

　「ルクア イーレ」は、店舗面積約3万4,000平方メートルで、地下2階から地上10階まで12フロア構成。150の専門店と8つの「isetan」ショップが出店する。開業コンセプトは「まじわり、はじまり、Lucua 1100」。異なるジャンルの組み合わせを得意とし、様々な商品やショップ同士のギャップ、コントラストを融合させた"新しい価値"を提案していくことからMDコンセプトは「ギャップ、コントラスト、マリアージュ」に決まった。

　「isetan」ショップとしての再出発にあたり、ジェイアール西日本伊勢丹は「フラッグシップ戦略」から、「強みにフォーカスし、優位性を磨き上げる戦略」に出店戦略を転換。ブランドの垣根を越えたアイテム編集力、季節感のある売場づくり、上質で深みのある品揃えといった百貨店独自の強みを活かすという。これに伴い、既存店舗（フルコンテンツ型百貨店）に対して、よりセレクト型のイメージを強めるために小文字の伊勢丹ロゴを採用。伊勢丹新宿店の2階・3階と連動展開する「イセタン クローゼット」、同じく新宿店のイベントと連動する「ザ・ステージ」など、伊勢丹新宿店のMD供給力を最大限に活用しながら、敷居の高さを払拭した入店しやすい館づくりを進める。

　4月以降は、昨年8月に先行リニューアルした「ルクア」を東館、今回の「ルクア イーレ」を西館と設定。各館は地下2階と最上階の10階の2層を一体的なフロアとする他、地下1階〜地上3階、5階、7階の6層は連絡通路で各館をつなぎ、2館合計で360店舗が集まる国内最大級の駅型商業施設「ルクア大阪」がグランドオープンを迎える。