fashionsnap
2015/10/30
村上隆が手掛けた全長100メートルの歴史的大作「五百羅漢図」が披露 14年ぶり国内個展が開幕
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2015/10/30
アーテイスト村上隆の14年ぶりとなる国内個展「村上隆の五百羅漢図展」の内部が、10月31日の開幕に先駆けて関係者向けに公開された。開催前から話題を集めていた全長100メートルに及ぶ歴史的絵画「五百羅漢図」をはじめ、平面や立体作品など約50点を展示。そのうち30点以上が新作となり、四半世紀にわたり芸術活動を継続してきた村上隆の「現在」にフォーカスを当てる。会期は2016年3月6日まで。
「五百羅漢図」は宗教と芸術、人間の死や限界をテーマに2012年にカタールで発表。今回は一部未完成だった部分を加筆しており、完成された状態では世界初公開となる。江戸時代に描かれた「五百羅漢図」も特別に展示され、長沢芦雪が手掛けた約3センチ四方の「方寸五百羅漢図」と村上隆が"平成版"として制作した「平成方寸五百羅漢図」を比較して見ることができる。このほか、抽象画やポートレートに加えて、研究資料やスケッチを公開する。
「五百羅漢図」は、日本美術史家の辻惟雄とともに美術雑誌「芸術新潮」で連載していた「ニッポン絵合わせ」が誕生のきっかけだという。当初、村上隆は辻惟雄に「作品に対する悪口を書かれていた」と裏話を明かしながら、「結果的に一つの名物になってよかった」とコメント。ゲストキュレーターの三木あき子は「今後、未公開の作品を順次公開する予定。会期が長いので、何度も足を運んで欲しい」と呼びかけている。
■村上隆の五百羅漢図展
会期:2015年10月31日(土)〜2016年3月6日(日)
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
企画:三木あき子(ゲスト・キュレーター)、南條史生(森美術館館長)
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