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Reuters
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掲載日
2011/12/01
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東京五輪招致委員会、桜をモチーフにした2020年招致ロゴを発表
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2011/12/01
2011/12/01
東京五輪招致委員会は30日、2020年夏季五輪の招致ロゴを発表した。日本を象徴する桜の花輪(リース)をモチーフにしたカラフルなロゴは、女子美術大学の学生によるデザインを基にしたもので、この輪には「再び戻る」というメッセージが込められている。
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招致委員会の水野正人副理事長はロイターに対し、「東京に五輪が再び戻ってくる、(東日本大震災から)日本が復興するという意味がある」「桜の花は富士山と並ぶ日本の象徴だ。前回の招致活動で得た多くの教訓を生かし、今回は十分な準備をする必要がある」と説明した。
1964年にアジア初の五輪を開催した東京の招致委員会は、2016年夏季五輪の招致活動ではブラジルのリオデジャネイロに敗れている。
前回の招致失敗や東日本大震災を受けて国民のムードは盛り上がりに欠けていたが、日本オリンピック委員会(JOC)は6月、2020年招致を決定した。
公募で決定したロゴのデザインを手掛けた女子美術大の島峰藍さんは、「日本は大変な時期で頑張っている。日本に活気を与えるようなデザインにしたかった」「日本が元気になってほしいとの願いを込めた。友情と平和を意味する桜の花は、優しいイメージで、日本人にとって特別なもの」と話した。
招致ロゴは五輪カラーの赤、青、黄、緑に、東京を表す「江戸むらさき」を加えた5色で描かれている。
招致委員会理事長を務める日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は、「このロゴは日本に安らぎをもたらす」「2020年招致に向けて重要な役割を果たしてほしいと願っている」と話した。
水野副理事長は、2016年招致の失敗から学んだ教訓を生かすとし、「国民の支持率は55%前後だったが、今回は65〜75%を目指す」「現在の支持率は62%前後だが、国民の関心をさらに高めるために努力しなければならない」と強調した。今回は失敗は許されない。「冬季オリンピック(2018年開催)招致に成功した韓国・平昌(ピョンチャン)のプレゼンテーションは素晴らしかった。東京も、これを超えるプランを提案する予定だ」。
五輪招致には東京のほか、同じく2016年招致に失敗したスペインのマドリード、アゼルバイジャンのバクー、カタールのドーハ、トルコのイスタンブール、イタリアのローマが名乗りを挙げている。
開催地は、2013年9月にブエノスアイレスで行われる国際オリンピック委員会(IOC)総会で選定される。
水野副理事長は、「ロビー活動のスキルを磨く必要もある。日本人は英語が苦手だからね」と流暢な英語で語った。
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