ロフトが、8年ぶりに旗艦店の渋谷ロフトの全面リニューアルを実施する。「Art&Design」をテーマに掲げ、各階に新たな売り場を設けるほか、スムーズに店内を回遊することができる売場環境に刷新。これまでバラエティ雑貨の売り場として展開してきた6階フロアはアートとデザインを融合させた新スペース「Interad」として改装中で、フロア内に新設されるギャラリーではオープン記念企画としてパリコレクションのインビテーションカードを集めた展覧会を開催する。リニューアル完了は9月7日を予定。

　1987年に開業した渋谷ロフトは、今回、4月の「渋谷ヒカリエ」オープンを機に再び脚光を集める渋谷の街に、大人になったかつての"渋谷ファン"の呼び戻しを狙い全面リニューアルを実施。「Art&Design」をテーマに、「今、欲しいモノ」から、"少し上質"な暮らしを提案する「欲しいモノ+Α」を集積した売り場に再編する。これまで店頭の品揃えは「機能」と「用途」で分類・構成していたが、マーケットの成熟化と共に顧客の価値観の変化への対応が難しくなってきたという判断から「意匠＝Art&Design」をコンセプトに掲げた商品編集に変更。メインターゲットである高感度な大人の女性のニーズに対応する他、西武渋谷店からの新規顧客の開拓を図る。

　リニューアル後の渋谷ロフトでは、1階にカジュアルなギフトグッズを日本中から集めた「ジャパンスーベニールショップ」が初登場。3階の家庭用品フロアには、新たに「食」をテーマとする提案編集型売り場を設け、食材の取り扱いを本格スタートする。また、インテリア関連の売り場はこれまでの2フロアから1フロアになり、4階に集約。最上階となる6階「Interad」にはパリ発のアート雑貨ショップ「Arteum（アルテウム）」が日本初上陸するほか、ロフトのバイヤーが手がける「Interad／international design ショップ」、若手クリエーターの紹介や作品を販売する「Interad／Flying art Apartment」、渋谷ロフトの情報発信とイベント開催を担うギャラリー「Interad／Loftforum」の4つの空間で構成する。

　「Interad」に入る「Interad／Loftforum」で9月7日より開催予定の展覧会「パリ・コレクションからのインビテーションカード展」は、ファッションディレクター原由美子が1970年代から現在までの約40年間に手にしたパリコレクションのインビテーションカード約130点を特別公開。「Hermès（エルメス）」の革製のカード、「John Galliano（ジョン・ガリアーノ）」のマトリョーシカ入りのカード、「Yohji Yamamoto（ヨウジヤマモト）」のシャツの袖を切り取ったカードなど様々な趣向を凝らしたインビテーションカードを揃える。入場無料で会期は10月1日まで。