渋谷駅桜丘口地区再開発準備組合と東急不動産が、渋谷駅桜丘口地区再開発計画を発表した。2020年度の開業に向けて、中・高層部にオフィスや商業施設などの建設を計画。渋谷のクリエイティブコンテンツ産業の充実と国際競争力の強化を図るため、起業支援施設も整備する。

　今回発表した「（仮称）渋谷駅桜丘口地区（桜丘町１地区）開発計画 」は、渋谷駅周辺地区の都市再生を担うプロジェクトの1つで、総延床面積約24万1,400平方メートルの土地に、事務所や商業、住宅、教会などを建設。渋谷の活性化を図るため、商業施設や起業支援施設の開業や居住者と外国人ビジネスマンを支える生活支援施設も整備される。

　同地区では、桜丘地区玄関口のランドマークとなるアーバン・コアを整備し、国道246号を南北方向に横断するデッキやJR線を東西方向に横断する東西通路（整備予定）等のデッキレベルの歩行者動線と地上部を繋ぐことで多層にわたる歩行者ネットワークを構築。桜丘地区の丘陵地と渋谷駅のバリアフリーアクセスを可能にするため、上空に広幅員の歩行者デッキも設置される。

　渋谷駅周辺地区は昨年4月開業の渋谷ヒカリエを皮切りに再開発が進んでおり、渋谷駅地区駅街区、渋谷駅地区道玄坂街区、渋谷三丁目21地区の3街区で都市計画が決定。2017年度に地下5階から地上33階まで高さ180mの高層複合施設、2018年に17階建ての複合ビルの開業などが計画されている。