三越伊勢丹ホールディングス（以下、三越伊勢丹HD）が1月9日、ソリューション分野の新規事業として、ヒューリックとスマートメディカルと共に「次世代型ヘルスケアモール開発」に向けた合弁会社を設立することを発表した。健康長寿のライフスタイルのサポートを目指し、2016年度中には次世代型ヘルスケアモールの第1号案件を都市部の百貨店または駅近ビルに開業する計画だ。

　合弁会社「スマート・ライフ・マネジメント株式会社」は、ヒューリックが51%、三越伊勢丹HDが34%、スマートメディカルが15％を出資して設立。準備金を含めた資本金は1億円で、代表取締役社長はヒューリック取締役常務執行役員の前田隆也氏が務める。3社の強みを結集させることで、クリニックや調剤薬局などの医療機関から健康と美にまつわる業態の店舗までを幅広く誘致し、都市部の百貨店や駅近のビルに全世代が手軽に利用できる「次世代型ヘルスケアモール」を形成していくという。

　三越伊勢丹HDは中期経営計画のなかで「2018年度営業利益500億円」を掲げており、新たな顧客ニーズに対応するための新規事業の創出を積極的に図っている。今回の次世代型ヘルスケアモールの開発はその第一弾になり、「美容・健康」を切り口に、集客効果と買い回りによる売上拡大を見込む。4月以降には、ブライダル領域への本格参入も検討している。