掲載日
2011/03/01
2011/03/01
矢野経済研究所、宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査結果を発表
掲載日
2011/03/01
2011/03/01
矢野経済研究所は、宝飾品(ジュエリー)市場について調査を実施し、2010年の市場規模、および2015年まで予測値を公表した。
◆2010年の宝飾品小売市場規模は前年比1.9%減の9,104億円と推計
宝飾品小売市場は1991年に3兆円を超える規模となったが、その後落ち込みを続けており、2010年には9,104億円(前年比98.1%)となった。但し1昨年あたりから回復の兆しが見えており、ジュエリー最大の需要期である2010年クリスマス商戦において明確に回復の兆候がでてきた。
◆単価下落も底を打ち、一部で高額品の販売も回復
消費市場全体を取り巻くデフレの波は、ジュエリーに関しても消費者の購入単価を下落させてきた。しかし売上を確保するための低品位の地金や半貴石を使った安価な企画商品があふれる一方、消費者の間には「節約疲れ」も出ているほか、大企業の冬のボーナスが増加したことなどから、贅沢品に対する消費マインドにも回復の兆しがうかがえる。その結果、一部では高額品の販売が復調する動きもある。
◆2011年以降、市場は緩やかに回復基調となる
2011年以降の宝飾品小売市場は、株価の復活や経済環境の緩やかな回復を受けて、2015年ごろまで緩やかに回復基調を辿ると予測する。背景には、日本の金融資産の流動化、団塊世代の退職金消費、宝飾品リサイクル(還流)市場の増加などがある。
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