掲載日
2013/03/13
2013/03/13
綿花:中国が備蓄拡大を継続、綿花価格上昇による合成繊維価格ヘの影響に懸念
掲載日
2013/03/13
2013/03/13
国際綿花諮問委員会(ICAC)によると、中国は綿花の国家備蓄を大幅に増やし続けており、2012/13年度末には世界の綿花在庫のうち47%を占めるとみられている。
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ただし、現時点での在庫量は800万トンと、国内需要レベルに達しつつあることから、今後は備蓄ペースの減速が予想される。ICACは、「中国の今年度の綿花在庫は大幅に拡大し、2012年9月から2013年1月にかけて600万トン近く増加した」としている。
中国政府は国内価格を維持して綿花農家を保護するため、国内で生産された綿花を国際価格より高い価格で大量に買い上げて備蓄を続けている。2008年末から2011年3月にかけて綿花価格は記録的に高騰し、綿花栽培農家の数は急増したが、その後の価格下落に伴い世界生産量は減少している。中国政府の備蓄拡大はこうした傾向に伴い、拡大する綿花需要に対応するものだという。
しかし、中国が1月に競売にかけた綿花在庫の一部に品質劣化が見受けられたことから、紡績業者が海外からの調達に活路を求め、国際価格が再び上昇。綿花価格が上昇すると他の合成繊維も値上がりしやすくなる傾向があり、業界では懸念が広がっている。
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