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fashionsnap
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掲載日
2012/02/14
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銀座エルメスで東京と時をリミックス、現代美術作家山口晃の展覧会
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2012/02/14
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「Hermès(エルメス)」が、東京・銀座のメゾンエルメス8階フォーラムで山口晃の展覧会「望郷―TOKIORE(I)MIX」をスタートした。成田国際空港第1ターミナル南ウィング4階に作品が飾られるなど、今最も注目される現代美術作家のひとり。展覧会に合わせ、メゾンエルメス1階のウィンドウディスプレイも、「みにくいアヒルの子」というタイトルのもと山口晃が手がけている。
「望郷―TOKIORE(I)MIX」は、山口晃の新作をメインに構成されている。東京という街が歴史の中で纏ってきた美意識を忠実に表現し、明治や江戸に遡って、時間軸だけがデフォルメされたような「ずらし」の効いた風景を創造。会場では洛中洛外図(らくちゅうらくがいず)から着想を得た山口晃の代表作 俯瞰図(ふかんず)をはじめ、電柱のシリーズやノスタルジックな仕掛け小屋など、絵画やインスタレーションを展示している。また、タイトルの「望郷―TOKIORE(I)MIX」は、見るものの感覚がミックス(撹拌)され、見慣れた東京の街が、過去・現在・未来という時が幾重にも重なった不思議な姿で浮かびあがる展覧会を総称した言葉。"トウキョウリミックス、トキヲリミックス、トキオリミックス。"といった「言葉あそび」が含められている。
山口晃は1969年生まれ。東京藝術大学では油画を専攻し、1996年に同大学院修了。卒業後、日本美術史と大和絵の深い造詣と精緻な技術をもとに、独特の想像力とユーモアで日常と空想が混ざり合うような作風を確立してきた。2001年には、第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。近年では美術展のみならず、 書籍や新聞挿絵、パブリックアートなど、活躍の幅を広げている。
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